歯科治療におけるレントゲン検査(Ⅹ線検査) 被爆量と検査の必要性 妊婦さんは受けていいの?
投稿日:2020年12月2日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
稲毛海岸駅から車で4分稲毛海岸メディカルセンター2階にある
KT歯科・矯正歯科です。
今日は歯科治療時の検査で行うX線による検査についてお話します。
X線のなど”放射線”を浴びる事により”被爆”しますが、
実は普段の生活の中でも放射線を浴びています。
宇宙や大地、大気、食べ物からも放射線がでていて、
これを自然放射線といいます。
放射線の量は土地や高度などにより違いますが
日本人の年間被曝量は1.5ミリシーベルト
世界平均は2.4ミリシーベルトです。
歯科治療で行う検査の
・歯科用口内法(デンタル撮影)1回では
0.01ミリシーベルト
・パノラマ撮影1回では
0.03ミリシーベルト
・コーンビームCT1回では
0.1ミリシーベルト
また、健康診断などで行う胸のX線検査は0.05ミリシーベルト
東京からニューヨークへ飛行機に乗ったら往復0.2ミリシーベルト浴びています。
必要があれば胸の検査や飛行機の利用をするのと同じように
歯科治療においてもむやみに行っているわけではなく
必要に応じてこれらの検査を行っています。
例えば虫歯が進行して神経が病気になってしまっているとき
その歯の状態が詳しくわからなければ適切な治療が行えず
痛みがおさまらなかったり、痛みが再発してしまいます。
その状態の確認をし治療に必要な情報を得るために口内法の検査をします。
歯を抜くときに根っこの位置がわからないと
顎の神経を傷つけてしまう恐れがあるため
パノラマやCTの検査をします。
インプラントを入れるときや矯正でネジを打つときも
同じように周りの組織のことがわからないと治療できません。
また、放射線の検査時には放射線を通さない鉛のエプロンをつけていただき
不必要な被ばくを防ぎます。
重いですが、無駄な被ばくを防ぐためのものです。
妊婦さんは胎児に影響はないの?と心配になると思いますが
上記のように照射する放射線の量はごくわずかで
子宮からも離れた限られた範囲を検査するので
胎児への影響はほとんどありません。
妊娠中の方はしっかりとそのことを伝え
無理のない姿勢で撮影しましょう。
当院ではデジタルX線画像装置を用いていますので
従来のアナログ装置と比較して少ない放射線量で画像を得ることができます。
必要な際には、しっかりと説明し納得いただいた上で
これらの検査を行います。
少しでも不安があれば歯科医師に聞いて、安心して検査を行ってください。
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